地震・憲兵・火事・巡査

書名　：　地震・憲兵・火事・巡査
著者　：　山崎今朝弥
出版社：　岩波文庫　2004.5.26第９刷　\693

感想　：　ごく簡単に2005.7.17日記に記載。

気になった文章　：

今、日本が米国に併合され、米国人が日本及び日本人を軽蔑しまたは虐待するなら、僕はキットその時、日本の独立運動に狂奔するに相違ない。そうして、先ず第一に独立運動を国家主義だの愛国主義だのと嘲笑する日本人に向かって、生命がけの戦争を開始するに相違ない。解放運動があらゆる桎梏から逃れることが目的である以上民族的隷属に基づく軽蔑や虐待からも解放さるべく、先ず独立運動を巻き起こすのは当然だ。僕は今朝鮮問題を考えて真に「自分を抓って人の痛さを知れ」ということをシミジミ日本人として感ずる。対象13年８月10日

あの頃、こういう感覚を持っていた人がいることに、ほっとします。
自分と他人を入れ替えられる視点。
これがあれば、戦争は起きないのに...